今回は「坐骨神経痛の正体」についてお話します。
お尻に痛みがあり病院へ行くと坐骨神経痛と診断された方、意外に多くいらっしゃると思います。
しかし、その内本当の「坐骨神経痛」だった方は私の経験上半分ぐらいではないでしょうか。
では質問です。病院で「坐骨神経痛」と言われた方は当てはまるかやってみてください。
1.腰痛はありますか?または腰痛を繰り返していますか?
2.病院でレントゲン撮影やMRI撮影を行いましたか?
3.お尻の痛みの場所は下記画像の①番の辺りですか?
上の質問で全て当てはまる方、または1.と2.が当てはまる方はそのお尻の痛みは「坐骨神経痛」の可能性が高いです。
*当てはまらない方でもこれはあくまで可能性ですので注意してください。
では、「坐骨神経痛」の正体は何でしょうか?
名前の通り神経痛です。
坐骨神経とは、腰骨から足の後面に出ている太い神経のことです。
神経痛は神経を傷つけたり圧迫されたときに発症します。
つまり、腰から足のどこかで坐骨神経が損傷されて起こるのです。
「坐骨神経痛」の主な原因は以下の2つです。
1.腰部ヘルニアなどによる腰で神経が圧迫または損傷されている。
2.お尻のインナーマッスルが坐骨神経を圧迫している(梨状筋症候群)*こちらは非常に稀に起こる疾患です。
「梨状筋症候群」は非常に起こることの少ない疾患なので、よく耳にする「坐骨神経痛」と診断された方のほとんどは腰に問題があり「坐骨神経痛」を起こしていると言えます。
よって、質問の意味ですが
1.腰痛はありますか?または腰痛を繰り返していますか?
については、「坐骨神経痛」が起こる前から腰痛があったのかのかどうかです。腰痛が無かったのに腰が原因の「坐骨神経痛」とは考えにくいからです。
2.病院でレントゲン撮影やMRI撮影を行いましたか?
については、レントゲン撮影では腰骨(腰椎)の並びの間隔が狭くなっている、MRI撮影にてヘルニアの存在があるなど画像的な診断があったのかどうかです。症状と画像診断で裏付けがされているかどうかです。
3.お尻の痛みの場所は下記画像の①番ですか?
については①番が坐骨神経のルートになります。②番は筋肉の痛みの可能性が高く、別の疾患が疑われます。
いかがだったでしょうか?
「坐骨神経痛」と診断されていたが、「怪しいな」と思われた方ぜひ当院へ受診してください!(^^)!
痛みの原因を見つけて早く痛みのない生活を送れるように一緒に頑張りましょう!
柔道整復師 安達真広