今回は、「歩行時に足が徐々に痛くなったり、痺れて歩けなくなる症状」についてお話します。
*この症状は歩きはじめから痛みがあるのは除外してください。
ポイント①「歩いていると徐々に症状がでる」
ポイント②「休憩すると痛みや痺れが治まり再び歩くことができる」
ポイント③「症状のでる足とは太ももやふくらはぎなどを指します」
このような症状は「間欠性跛行」と言います。
「間欠」とは一定の時間をおいて起こったりやんだりするさま。
「跛行」とは外傷、奇形、その他疾患により正常な歩行が出来ない状態。
つまり「間欠性跛行」とは、異常な歩行が一定の時間において起こったりやんだりする症状を意味します。
この症状が出現する際には、大きく2つの疾患が予測されます。
1.腰部脊柱管狭窄症
2.下肢血管性障害(下肢閉塞性動脈硬化症、バージャー病)
「腰部脊柱管狭窄症」は60才以上の方に多く、腰で神経が圧迫されて症状が出ます。
特徴的なのは立っていたり腰を反ると症状が現れ、前かがみや椅子に座ると症状が治まります。
「下肢血管性障害」は40才以上の方で喫煙歴のある方や生活習慣病のお持ちの方に多いです。動脈硬化症などにより血管が詰まり、血流が悪い状態です。「腰部脊柱管狭窄症」とは違い、歩くなどの運動すると症状が現れ、立ち止まるだけですぐに症状は治まります。
よって、歩くと徐々に足が痛んだり痺れたりして歩けなくなる症状が出ている場合はどのようにすれば症状が楽になるのか確認してください。
「前かがみや座ると楽になる」のであれば「腰部脊柱管狭窄症」の可能性があり、
「立ち止まるだけで楽になる」のであれば「下肢血管性障害(バージャー病または閉塞性動脈硬化症)」の可能性があります。
「腰部脊柱管狭窄症」は前かがみの姿勢を取れば、症状が出ずに長い距離を歩けることもあります。押し車やスーパーのカートなどを使って歩けば楽に歩けることも多いです。自転車も症状が出にくいので良いかと思います。
「下肢血管性障害」は残念ながら症状を出にくくすることは難しいです。マッサージやストレッチで出来るだけ筋肉を柔らかくしておくことをお勧めいたします。
どちらの症状も医療機関の受診をお勧めしますが、当院からの医療機関へのご紹介もさせて頂くことが出来ます。先ずは当院にて診察を受けていただき判断させていただければと思います。