🌱立春から始める「春の養生」:東洋医学で見る2月の過ごし方🌸
こんにちは。 暦の上では2月4日頃に「立春」を迎え、いよいよ春の足音が聞こえ始める時期となりました。
「外はまだこんなに寒いのに、春?」と感じる方も多いかもしれません。しかし、自然界では土の中で植物が芽吹く準備を始めるように、私たちの体も「冬の冬眠モード」から「春の活動モード」へと大きくシフトチェンジを始めます。
この変化の時期に、東洋医学で大切にされている「春の養生(ようじょう)」を知っているかどうかで、これからの数ヶ月の体調が大きく変わります。
1. 春は「肝(かん)」の季節
東洋医学には「五行(ごぎょう)」という考え方があり、春は「木(き)」の性質、そして内臓では「肝(かん)」と深く関係しています。
「肝」には、全身の「気(エネルギー)」の流れをコントロールし、自律神経や情緒を安定させる役割があります。春になり、草木がのびのびと枝を伸ばすように、私たちの「気」もスムーズに全身を巡るのが理想です。
しかし、2月はまだ寒暖差が激しく、体が緊張しやすい時期。この緊張が「肝」に負担をかけると、気流が滞り、以下のような不調が現れやすくなります。
- イライラ、情緒不安定
- 目が疲れやすい、充血する
- 肩こり、頭痛(特に側頭部)
- 春先のアレルギー症状(花粉症など)
2. 「肝」をいたわる生活習慣:のびのびと過ごす
2月の養生で最も大切なのは、「心も体も締め付けないこと」です。
- 「髪を解き、体を締め付けない」 中国最古の医学書『黄帝内経(こうていだいけい)』には、春は「髪を解き放ち、体をゆったりと動かしなさい」と記されています。ベルトやネクタイ、きつい下着などで体を締め付けず、リラックスして過ごす時間を増やしましょう。
- 「朝の散歩」で気を巡らせる 冬の間に溜め込んだ老廃物を出し、気を巡らせるために、軽く汗ばむ程度の散歩がおすすめです。特に朝日を浴びることで、冬の「陰」から春の「陽」へとスイッチが切り替わります。
3. 春の食養生:酸味を控えて「辛・甘」を摂る
「肝」の働きを助けるためには、食事も重要です。
- 旬の「苦味」と「香り」を取り入れる 菜の花、ふきのとう、タラの芽などの「春の山菜」の苦味は、冬に溜まった不要なものをデトックスしてくれます。また、三つ葉やセロリ、春菊などの香りの強い野菜は、滞った「気」を巡らせる手助けをします。
- 酸味を抑え、甘味(自然な甘さ)を足す 東洋医学では、春に「酸味」を摂りすぎると、肝の働きが強くなりすぎて脾(胃腸)を痛めると考えます。穀物やイモ類など、自然な甘みを持つ食材を意識して摂り、胃腸の働きをサポートしましょう。
4. 2月に押しておきたい「肝」を整えるツボ
セルフケアとして、指で優しく押したり、お灸を据えたりしてほしいツボを2つご紹介します。
- 太衝(たいしょう) 足の親指と人差し指の骨が交わる手前のくぼみにあるツボです。「肝」の経絡の重要なポイントで、イライラ、眼精疲労、ストレス解消に絶大な効果があります。
- 陽陵泉(ようりょうせん) 膝の外側、少し下にある骨の出っ張りのすぐ下にあるくぼみです。筋肉の緊張をほぐす名所として知られており、春に起こりやすい足のつりや、肩こりにも有効です。
おわりに:鍼灸で「春の準備」をお手伝いします
2月は「三寒四温」と言われるように、寒さと温かさが交互にやってきます。この激しい変化に自律神経がついていけず、なんとなくダルい、やる気が出ないといった「春バテ」の前兆を感じる方も少なくありません。
鍼灸治療は、滞った「肝」の気をスムーズにし、自律神経のバランスを整えるのが非常に得意です。本格的な春が来る前に、一度お体のメンテナンスをして、軽やかな足取りで新年度を迎えませんか?
気になる症状がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。
