🍻 忘年会シーズンを乗り切る!鍼灸で叶える胃腸ケアと二日酔い対策
師走の敵は「胃腸疲労」
12月、師走に入り、街は活気にあふれています。仕事の追い込みに加えて、忘年会やクリスマスパーティーなど、会食の機会が急増する時期です。楽しい時間ではありますが、私たちの胃腸にとっては一年で最も過酷な「繁忙期」でもあります。
連日の飲酒や脂っこい食事は、胃腸に大きな負担をかけ、消化不良、胃もたれ、二日酔い、そして慢性的な疲労へとつながります。年末年始を元気に乗り切るためには、この時期にこそ意識的な胃腸ケアが不可欠です。
当院の鍼灸治療は、内臓の働きを司る自律神経に直接働きかけ、あなたの胃腸を強力にサポートします。今回は、忘年会シーズンを快適に乗り切るための鍼灸によるアプローチとセルフケアをご紹介します。
1. 忘年会で「二日酔い」になるメカニズム
二日酔いの原因は、主にアルコールの分解過程で生じるアセトアルデヒドという毒性物質と、脱水症状、そして低血糖です。東洋医学の視点からは、さらに別の要因が加わります。
(1) 「湿熱」の停滞
アルコールや脂質の多い食事は、体内で「湿熱(しつねつ)」という状態を生み出しやすいと考えられています。
- これは、体内に余分な「水分(湿)」と「熱(炎症)」がこもった状態を指し、胃腸の働きを麻痺させたり、熱が頭部にこもって頭痛や吐き気を引き起こしたりします。
- 特に肝臓や胃腸の機能が低下している人ほど、「湿熱」が溜まりやすく、二日酔いの症状が重くなるとされています。
(2) 脾(ひ)の機能低下
東洋医学における「脾(ひ)」は、胃腸全体の消化吸収機能を指します。
- 飲酒や暴食は、この「脾」の働きを極度に消耗させます。脾が疲弊すると、食べたものや飲んだものをうまく処理できなくなり、胃もたれや吐き気として現れます。
2. 鍼灸が「胃腸の救世主」となる理由
鍼灸治療は、薬に頼らず、体自身の回復力と内臓機能を高めることで、二日酔い対策と胃腸ケアに大きな効果を発揮します。
(1) 自律神経を通じた内臓機能の活性化
胃腸の動きは、自律神経(特に副交感神経)によってコントロールされています。過度なストレスや疲労、そして飲酒は交感神経を優位にし、胃の動きを鈍らせます。
- 鍼灸は、胃腸に関連する背中や腹部、手足のツボを刺激することで、副交感神経の働きを強めます。
- これにより、胃の蠕動運動が活発化し、消化液の分泌が促され、停滞していた内容物やアルコール代謝物がスムーズに排出されます。
(2) 肝臓の解毒作用のサポート
アルコールの分解を一手に担うのは肝臓です。鍼灸は、肝臓周辺の血流を改善し、肝機能の働きをサポートします。
- 特に、肝臓経絡(けいらく)上のツボを刺激することで、肝臓への負担を軽減し、アルコールの代謝を助けます。これにより、二日酔いの原因であるアセトアルデヒドの分解が早まり、頭痛や吐き気の軽減につながります。
(3) 吐き気・胃もたれの即効的な緩和
鍼灸には、即効性のある吐き気止めや胃もたれ解消のツボがあります。
- 特に手首にある「内関(ないかん)」などのツボは、船酔いなどにも使われる特効穴であり、二日酔いによる吐き気を素早く鎮める効果が期待できます。
3. 飲酒前・飲酒後で変わる鍼灸の賢い活用法
忘年会シーズンは、ご自身の体調に合わせて、戦略的に鍼灸を活用しましょう。
| タイミング | 目的 | 施術内容の例 |
| 🍻 飲酒前日〜当日 | 予防と準備:肝臓と胃腸を活性化させ、アルコール代謝能力を最大化する。 | 肝臓機能サポートのツボ、消化器系(脾胃)の働きを整えるツボを中心に施術。「お酒を受け入れやすい体」を作る。 |
| 🤢 飲酒翌日 | 回復とリセット:アセトアルデヒドの排出を促し、胃腸の炎症と疲労を鎮める。 | 吐き気止めのツボ(内関)、頭痛を鎮めるツボ、利尿作用を高めるツボを刺激し、脱水と炎症をケア。体をデトックスする。 |
| 🗓️ 週末・休肝日 | 根本的な体質改善:溜まった疲労をリセットし、体の抵抗力を底上げする。 | 全身の自律神経調整、免疫力アップのツボへのアプローチ。来週に向けての体力を養う。 |
4. 忘年会を乗り切る!セルフケアのツボ押し
ご自宅で、あるいは移動中でも簡単にできる、二日酔い対策のツボをご紹介します。
- 足三里(あしさんり): 膝の皿の下にあるくぼみから、指4本分下。胃腸の機能を高める万能のツボ。飲酒前に押しておくと胃の準備ができます。
- 内関(ないかん): 手首の内側、シワから指3本分肘側。2本の腱の間。吐き気や乗り物酔いに絶大な効果があり、二日酔いのムカつきに最適です。
- 太衝(たいしょう): 足の親指と人差し指の骨が合流する手前のくぼみ。肝臓の働きをサポートし、ストレスやイライラの解消にも役立ちます。
これらのツボを、少し強めに、心地よいと感じるまで10秒×3セットほど押してみてください。
最後に:健やかな新年を迎えるために
12月は忙しい時期ですが、体を酷使しすぎると、年末年始の休みを体調不良で棒に振ってしまうことになりかねません。
鍼灸は、頑張るあなたの体を見つめ直し、体の内側から力を引き出します。忘年会シーズンを楽しみつつ、健康的な状態で新しい年を迎えるために、プロのケアをぜひ活用してください。
胃腸の疲れを感じたら、いつでも当院にご相談ください。
