肩こりと「マクラ」って以外と関係が深いんです。どのように深いのかはこれからお知らせしますね〜。
概要
頭の重さは人間の約8%を占めるといわれています。男性の平均体重を60kgとすると約5kg、女性の平均体重を約50kgとすると約4kgの重さがあります。
結構重くないですか?2ℓのペットボトル2本分強になります。
重い頭を支えている筋肉は姿勢により伸び縮みします。その働きにより硬くなったり、緩んだりを繰り返し、頭の位置を適切に保っている為、疲労やコリが溜まります。首の筋肉と頚椎の負担を減らし、次の日リフレッシュし、朝を迎える為に睡眠時には「マクラ」が必要なのです。
ポイントは2つあります。
ポイント1(骨格の形状、S状ラインの大切さ)
頭の重さを支えるために人間の骨格は立ち姿を横から見るとS状になっています。わかりやすく説明すると背中のラインが後ろへ出っ張り、腰のラインが前になっていますよね。このことにより背骨はS字型に曲がることで、歩行のときのショックが脳に伝わりにくくなっています。
立った状態のS状のラインを寝姿でも保つことが大切になります。おさらいですが、S状のラインを保つために「マクラ」を含めた「敷き布団」で体圧分散(1ヶ所に圧力を集中させないこと)をして筋肉、椎間板を休ませるために睡眠時は「マクラ」が必要となります。
ポイント2(マクラの位置と高さ)
上向きで寝る方には、側面から見たときに頭を載せて首のS字カーブ(頸椎ライン)が保たれる高さの「マクラ」が目安となります。位置は肩甲骨の上から頭全般を包み込めたらベストで、高さは平均2.5㎝~5.0㎝ですが体格により当てはまらない方もいるのでご注意下さい。横向きで寝る方には、寝たときに首の骨を床と並行に保てる高さの「マクラ」が適切です。
それでは
上向き「マクラ」計測方法、作成のポイントをお伝えします。
なお横向き「マクラ」も同様に作成は出来ますが頸椎ラインの測定値が当てはまらないので脊柱ラインをまっ直ぐになるように作成して下さいね!
バスタオルで作る肩こり改善「マクラ」作成法
1) 計測方法
頸椎の高さ(図A 緑)を計測します。
計測の仕方は色々ありますが1番簡単な方法として、壁に背中を密着させ立つ
ようにして下さい。その姿勢で後頭部の出っ張りがある所から下へ約3㎝
(青矢印)窪んでいる所で計測しましょう(図A)
頸椎の高さは平均2.5㎝~5.0㎝ですが体格により当てはまらない方もおられま
す。
計測後、バスタオルに頭を乗せた状態と計側値が同じ高さになるように調整をし
てください。図Bのように指を横に重ねるようにすると計測しやすいです。
( 図A ) ( 図 B )
バスタオルで作る「マクラ」作成法
(図 C) (図 D)
① 指を横に重ねた物と同じ高さの「マクラ」を作成します。(図 C)
図のようにバスタオルは何枚か重ね作成して下さい。
② 肩こり改善の為の大切ポイントがあります!
必ず、黄色線のように頚椎ラインに沿って背中(肩甲骨辺り)まですき間が
無いように埋めて下さい(図 D)
全体の所要時間も慣れれば2分程で作成できますので、肩こり改善のためにお試し下さい!
注意
まとめ
今回は2回目というとことで「マクラ」について、肩こりとのつながりをお伝えさせて頂きました。次回、第3回目は「敷き布団」についてです。「マクラ」を正しいく使い、
・寝ているときに負担のかかる原因は?
・寝る時の適正な姿勢は?
などについても「敷き布団」の項目でお伝えします!